中村酒造は文政年間(江戸後期、約200年)創業の金沢の酒蔵です。
現代でこそ米余りの時代となっていますが、お米は元来貴重な主食材であり、そのお米を加工することで成り立つ酒造りとは正に日本の食と食文化を象徴する商品であると考えています。中村酒造の酒造りはその地域のお米とそれを支える農業に立脚し歩んでゆくことを目指しており、地元の酒米や希少米を用いることを基本として「真の地酒」の醸造を追い求めています。
日本酒の海外進出が際立って展開されています。、もちろんこれは素晴らしいことですが、中村酒造はグローバルな環境が成熟するほどに大切なことは「世界の日本酒」を創ることでは無く、「日本の日本酒」を造ることが必要だと考えます。それはそれぞれの地域で地元の食事に合う食中酒を生み出すことで、その為には地域の原料を用いた日本酒の原点に還った酒造りに重きを置くべきとえています。
中村酒造の酒造りを象徴する商品として有機純米酒AKIRAがあります。このお酒は日本を代表する有機農家の金沢大地さんと協働して誕生しました。
2000年に改定された有機JAS法により、有機加工食品を製造するには原料はもとよりその加工・製造を行なう製造業者にも有機製造者としての認証が必要となり日本の登録のある酒蔵1500場の中でも有機認証を取得した酒造りを行っている蔵元は10蔵程度しか存在していません。
有機米を100%使用した純米酒です。
その貴重な有機米の特性を活かすべくお米の旨みを十分に感じれる味わいに仕上げました。
その反面味が重たくならないように酸度を高くする発酵管理を行い、後味のスッキリとした日本酒を醸造しました。
日本酒では珍しい強い旨みとワイン並みの高酸度で、和食以外の食材や調理法にも併せられる幅広い食中酒としてお楽しみいただけます。
また本品は2007年よりヨーロッパ(ICEA後にEU認証に変更)の認証と2010年にアメリカ(USDA)の認証も併せて取得し(現在、有機JASとの関係でカナダCOR認証を取得しアメリカへ販売)日本酒として世界で初めて日・米・欧の3地域でオーガニック商品として認証を取得しました。
日本酒の国際化が進む中、世界に評価される基準を身につけた希少な日本酒です。